サウナブームが冷めやらない昨今、家庭用のサウナを設置する方も増えてきています。DIYでサウナを作る方もいますが、室内を高温に温めるサウナは設置する際に安全面などの正しい知識が必要です。
今回は、サウナに使用される内装や家庭用サウナを設置する際の注意点などの基本情報をまとめました。家庭用サウナを設置する前に、本記事と一緒にサウナについての理解を深めましょう。
サウナの内装はなぜ「木材」を使用するのか
サウナの内装といえば、一面木材で作られているイメージを抱く方は多くいらっしゃると思います。では、なぜ木材が多く使用されているのでしょうか。主な理由は3つあります。
サウナのルーツ、フィンランドの伝統
サウナが誕生したフィンランドは、木材が豊富にとれる地域です。木造のコテージも多く存在し、サウナもその延長として木材で作られることが伝統的な方法になったといわれています。
フィンランド以外の国では、木材以外の材質を使用してサウナ室が作られるケースもあるのです。たとえば、北米では風呂周りに木材を使用することが好まれなかったという事実があります。しかし、最近では木材の機能性が認められ、フィンランド以外の国でも積極的に木材が使用されるようになっているようです。
湿度や温度を維持できる
サウナの室内では、温度と湿度を一定に保つことが重要です。木材には断熱材のような働きがあり、1度上昇した室内の温度を下げず、一定に維持できます。くわえて木材には、空気に含まれる水分を吸収・放出する働きがあり、湿度を一定に調整する働きがあるのです。水分を含みやすい木材は、カビ発生のリスクも低い特徴があります。このように木材は、湿度と温度の維持が重要視されるサウナの内装に最適だといえるでしょう。
また、木材はその熱伝導率の高さから、サウナのような高温化においても熱せられない性質があります。熱さによるやけどを気にせずに腰かけたり、寝そべったりできるのも、木材ならではの良さだといえるでしょう。
デザイン性の高さ
オーダーメイドで家庭用サウナを作る際に、こだわりたいポイントの1つが内装のデザイン性です。木材で作るサウナは、デザイン性の高さが魅力的といえます。高級感のある雰囲気から、自然を感じる穏やかな雰囲気まで、木材なら自由に表現できるのです。ほかの素材を使用するよりも、幅広いデザインの内装を作れる材質なので、サウナの内装までこだわりたい方にもおすすめの材質だといえるでしょう。
家庭用サウナを作る際の注意点
家庭用サウナを作る際の注意点を3つ解説します。
安全面
サウナの室内は、100度の高温に達することもあります。安全のために、制御装置のついているサウナを設置しましょう。設定温度を超えた際に、制御装置が正常に作動するのか、地震対策は万全かなど安全面に配慮して施工を行わなければなりません。
昨今では、DIYで家庭用サウナを作ることが流行していますが、安全面を考慮すると専門の会社に依頼することをおすすめします。新築にサウナを設置する場合は、サウナの広さやコンセントの位置などを設計に反映しておくと、スムーズに搬入や施工が可能です。
動線を意識する
自宅にサウナを設置する際は、サウナ利用時の「動線」に注意しましょう。サウナは、サウナ室内のみで完結するものではありません。サウナ前に体を洗ったり、サウナ後に水風呂に入ったりと多用する浴室と、サウナ間の休憩の際に使用する休憩所が必要不可欠です。
まず、サウナは浴槽の近くに設置しましょう。濡れた体で廊下を歩き回ることは避けたいですから、休憩所はサウナや浴室の中間点に設置することをおすすめします。オーダーメイドで家庭用サウナを設置する場合は、扉の位置やサウナ室の向きなどを工夫することで、動線を確保することが可能です。
ロウリュサウナは電気ストーブの故障に注意
サウナ好きの方には、「自宅にもロウリュサウナを設置したい」という方が多くいらっしゃるでしょう。本場フィンランドでは薪を焚いて石を熱しますが、一般的な家庭用サウナでは電気ストーブを使用します。この電気ストーブの取り扱いには、注意が必要です。機械である電気ストーブに水をかけて行うロウリュは、取り扱いを間違えると故障の原因になります。適切な取り扱い方法を事前に学び、理解したうえでロウリュサウナを楽しみましょう。
まとめ
家庭用サウナならではの楽しみ方はさまざまあります。好みの温度調整や好みのアロマオイルの使用、本の持ち込みが可能であるなど、サウナが好きな方にとって楽しみは尽きません。サウナが好きな方はもちろん、健康に気を遣いたい方やサウナの美容効果を得たい方は、ぜひ家庭用サウナの導入を検討してみてください。
「有限会社光陽産業」では、家庭用の「据え置き型」サウナから、オーダーメイドサウナまで対応しております。オーダーメイドサウナは、お客様の要望を叶えるサウナをご提供いたします。家庭用サウナに興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
